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FUND)の運用あるいは複数年度の予算化を承認する。

(ニ)リエンジニアリング(業務プロセスの抜本的な改善)によるコスト削減を行う。

このなかでは、電子政府化(ELECTRONIC GOVERNMENT)と業務プロセスの改善(従来の組織・業務プロセスを抜本的に見直し、将来の行政目的に合致するように組織あるいは業務プロセスを改編あるいは新設を行う。)による2つのアプローチが提言されている。ここでは、電子政府化における指針を以下に紹介する。

・全国的な行政サービスの電子化を急速に進める(連邦・州・地方政府の全レベルを対象)

・行政のデータベースの構築・運用

・州・地方政府及び民間で保有しているデータを統合した全国の地理・環境等空間情報基盤(NATIONAL SPATIAL DATA INFLASTRUCTURE)の構築

・クレジット・カードによる納税システムの構築・拡大

このように、「電子政府化の構想」は、NPRの4つの改革指針の一つである「?C−旧来の方法からの脱皮(CUTTING BACK TO BASICS)」、言い換えれば「情報技術を活用したリエンジニアリングの実行」とそれに伴って連邦政府・州政府・地方政府の全レベルの政府組織を接続する情報基盤の建設の提案をうけ、連邦政府のみならず、州政府及び地方政府では、種々の改革に取組んでいる。

 

(2)連邦・州・地方政府における情報化

?@ ワンストップ/ノンストップ・サービス

連邦・州・地方政府における取組みの第一歩としては、顧客サービスの改善を目標としたワンストップ/ノンストップ・サービスとそのアクセス・ポイントの拡大の実現である。

(イ)ワンストップ/ノンストップ・サービス実現のイメージ

実現イメージとしては、キオスク端末(操作が簡単なタッチ画面の端末)を利用したネットワーク・システムである。キオスク端末とは、行政のATM(自動窓口機)と呼ばれ、行政サービスあるいは情報を住民に提供するために、広範囲にかつ双方向通話が可能となった窓口端末である。

 

 

 

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